2008年6月14日土曜日

ソースカツの総括

昨日、学校に提出していた実習日誌を受け取ったから
後はお礼の手紙を学校側に送って教育実習は終わり。



「こんなもんなの?」っていうのが正直な感想やな。



教科指導の先生からは最後まで何のアドバイスも貰えず、
HRクラスでも先生に言われて結局好き放題しただけで
良いも悪いも、反省の材料を指摘してくれなかった。
みんなは教科指導の学年とHRクラスの学年が一緒なのに
どうしてオレだけ違うんだろう?って正直疑問に思う。



最終日にこの事に関して色んな先生に謝られたけど
なぜ、どうしてもっとちゃんとプランを立てへんのやろ?
もっとも実習が始まる前から不安に思ってた事項やで
実際に実習が始まると『あぁ、そうか』と妥協した形で
納得をして臨んできたけど、やっぱり最後まで違和感があった。


研究授業は成功した部分と成功しなかった部分がある。
自分が展開したい授業が時間の関係で最後までいかへんだけど
その片鱗は随所に垣間見れた気がした。コレは良かった。
大学から来てくれた某・先生にこう言われた。

「教案どおりに授業は進むはずはないから時間がたらへんだとか、
アレが出来やへんだとかは絶対にあるでそれは心配せんでもええ。」

これ聞いて、すごくほっとした。喉に刺さってた小骨がとれた感じ。
似たような内容を見学に来てくださった先生全員に言われた。

コレは確かにそうだと思う。自分の頭の中で考えて作る教案って
結局自分の希望・願望が入ってかなりトラブルレスな状態やでな。
でも、今回はそんな状況を吹っ飛ばすぐらいの大アクシデントで
生徒がやってきて来るべき宿題(予習)を全くしてなかった。

研究授業でするような授業を実際に前段階で取り入れてみて
授業自体は「いける」って思ったけど、不安が的中した。
別案を頭の中に入れておいてよかったと思う。

あと、こういうのって計画通りに出来やんから次回は良くしようと
努力する物だし、毎回反省があるから向上していくもんだと思う。
先生も「そうだ!」って言ってたし、自分でも実際に「そうや」と思った。
授業が『時間内に終われる』ということは、逆説的に捉えると
それだけ教案どおりに授業を進めたって証拠で自己満足の世界。
生徒とのやり取りが一切排除された授業で、微塵も面白くない。

何やろ?・・・終わってみてオレ、実習しにいったって感じが全くしやん。
何ていうか、自分では燃え上がったけど、結局燃え尽きてない。
燃え尽きるどころか、逆に先生たちに消火させられた感じがした。
自分なりに努力をして工夫や自己評価・自己点検はしたものの
やっぱり先生には欠点を厳しく指導してもらいたいって思う。
そう思って先生に「何か問題はありますか?」って聞いても
「いや、特にありません」って言われるだけで済んでしまう。
褒めてくれるのは嬉しいけど、「いいんじゃない?」だけでは不満だし
そもそもオレは母校での実習に「怒られ」に来たつもりやったから
ホンマにもっとたくさん自分の欠点を指摘して欲しかった。

他の実習生には「それだけ上手なんですよ」って言われたけど
決してそうは思わへんし、やるからには実習生とはいえ完璧がええ。
研究授業に来た高校の先生には「実習生にしては大変上手です」って
言われるのは『うれしい』反面、オレにとっては『そりゃそうだ』とも思った。
そのときの自分の気持ちを素直に告白するとね。ホンマにそう思った。

オレには塾で4年半の間、教壇に立ってたの経験があるから、
この実習がほぼ初回の他の実習生に比べたら上手に見えるんやろうね。
緊張せんと高校の教壇に立てることはなかったし、ドキドキもしたし汗もかいた。
でも、緊張のあまり息が出来やんってことはなかったし、落ち着いてたと思う。
今、振り返ってみると、実習前に想像してたよりも平然と授業してた気がする。


実習期間中にオレが先生から学べたことはホントに少ないけど
それでも、他の先生がくれたアドバイスはすごく参考になった。
たぶん、授業を行ううえでのオレの問題は『板書』だと感じた。

どこぞの先生や大学でのスタイルに慣れたせいか、殴り書きが多い。
自分が大学で受ける講義のノートも殴り書きだしさ。
たとえるなら、通訳のノートテイキング形式になりつつある。(笑)
あそこまで簡略化してないし、一種の暗号にはなっていない・・・
研究授業後、先生に言われたことはこういうことだった。

『「板書」は生徒が家に帰ってノートを再読したらその回の授業が
全て分かるように先生は気をつけながら書かないとダメだ!』

って、予備校の先生の言葉(・・・らしい)を紹介しつつ指摘してくれた。
コレはねぇ、確かにそうだと思う。自分が学生ならすごくうれしいもんね。
高校の頃公民の先生で黒板をグチャグチャに書く先生がいて困ったもん。
そのときの状況と全く同じやったってことだよね。コレはすごく反省した。



こんな感じでアドバイスをもらえない実習になりそうだと
事前ミーティングの時に先生に言われたし、そうだろなって思ったから
オレはオレなりに『どうするべきか?』と考えて実習を過ごした。

マズは目標。
「仲良くなる」とか「授業を滞りなくする」とかいうレベルじゃなく
「自分がこの実習を通して、全ての活動で何を重視するべきか」という
自分の信念というかポリシーというか、要はみんなに何を伝えたいかを
考えてそれに基づいて行動するように心がけた。

そこで、オレは「コミュニケーション」という言葉をキーワードに
学校での生活を過ごそうと思って実習に臨むことにした。
コレは全ての面でほぼ達成されてたと思う。
授業にも積極的にコミュニケーションの機会を導入したし
授業外でもコミュニケーションを積極的にとるように努めた。

それに、その目標の下位目標というか小見出し的な目標を
毎日作ってそれを達成するように、自分なりに考えて行動した。


2つめ
自分のためだけの「実習日記」をつけて、それに対して自己評価をした。
実習期間中にココで日記を書かへんかわりに、ノート1冊作ってね、
そこに「何を考えてたか?」とか「感じたこと」とか実習中の全てを書いた。
注意すべきところ、先生のよかったところ、先生への愚痴(笑)、
落書き、いいなぁと思った指導法、それに目標に対する評価も書いた。

このノートを作ることは本当にオススメだし、すごく有意義になる。
日記を書くか書かないかを考えて「書かない」とココで講評した時
みんなが書き込んでくれたアドバイスから思いついたことでね。
(先輩、ありがとうございます!)

1つ目のことはずいぶん前から決めてたことだけど
2つ目は直前に思いついたことやったんやけどな。
高校側の先生がそんな感じやったから「自分でやれるだけやろう」って思ったけど、
先輩の意見を聞くまではこんないい方法が全然思い浮かばへんかった。



逆に教育実習に来て、よかったと思うことは
現在の英語教育がどんな感じでどんな方法でやってるのかがわかった。
実際に学校が抱える問題を実感してそれに取り組んだこと。・・・などなど






総じて言えば、物足りへんだ教育実習やった。
もう1回ぐらい本気で行きたいぐらいだし。

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