はい、研究計画書の発表です。
こんな感じになりました。
Ⅰ.研究したい分野とその目的
私はビートルズの歌の歌詞について研究しようと考えている。人間が使う言葉にはその人の生活環境や出身地、宗教や社会階層といった文化的な側面が多大な影響を与えると考えられる。特にその影響が歌詞を作る際にどのような影響を与え、さらにその歌詞には彼らのどのような思想や文化が反映されているのか。また、ビートルズの思想が今日の人々にどのような価値観を与え、どのような影響を受けるのかということについても研究したいと考えている。
Ⅱ.動機
私がビートルズとであったのは中学校の3年生の夏だった。当時は英語の勉強を始めたばかりで英語の歌詞の意味を理解することが出来ず、ビートルズ独特のリズムやメロディーを楽しむだけだった。しかし、大学に入学し、英語を専攻することで英語に接する機会が増えた。そこで、再度ビートルズの歌詞を読んでみた。その時、こういうことに気がついた。
ビートルズが活躍した約10年間を前期と後期とに分けてみると、前期には恋愛や人の気持ちなど、人間の内面や感情を歌う曲がほとんどだが、一方後期には社会の出来事や物事について書かれた歌詞が多い。主に作詞を担当していたのはジョン・レノンとポール・マッカートニーだが、その活躍した期間を通じて、同じ人間が歌詞を作っているにもかかわらず、それぞれの表現方法が異なれば時代を追うごとに表現方法も異なる。どうしてそのような違いが見られるようになるのだろうかと思うようになった。そして2人の人間性や時間とともに変化していく思想を通じて言語を研究したいと考えるようになったことが動機である。
Ⅲ.研究の独自性と社会的意義
言語と文化は密接に関係している。その関係性を話し言葉や書き言葉を通じて研究するのではなく、あるメッセージを含んだ歌詞を通じて研究する。また、伝承童謡ではなく、ポピュラーソングを研究することで、当時の人間やまた今日の人間の言語を使用する場面や言葉に対する考え方や価値観が理解できると考えている。
Ⅳ.研究の具体的方法
ビートルズの歌詞を通時的な研究と共時的な研究の2種類の方法で研究する。前者では、前期と後期と区別した上で、どのような思想の変化が見られ、その辺かが作詞にどのような影響を与えるのか、という研究を行う。一方、後者では同時代におけるジョンとポールの2人の言語表現に注目して歌詞の中でどのような違いが見られるのかということについて研究を行う。
また、必要ならばレトリックに関するアンケート調査も実施したい。
Ⅴ.修士課程後の計画
修士課程終了後、私は博士課程への進学を考えている。ビートルズの歌詞を研究したこと生かし、さらに様々なアーティストの歌詞についても同様の研究を行いたい。そして、将来は大学の教師として英語学もしくは言語学を研究したいと強く考えている。
Ⅵ.参考文献
イアン・イングリス編、村上直久・古屋隆訳(2005)『ビートルズの研究』(日本経済評論社)
はい、どんなもんでしょ!?
>nansur
返信削除コメント、ほんとにありがとう。
戦争についてはもちろん調べます。芸術に大きな影響を与えるものの1つとして調べてみようと思います。
あと、ビートルズに影響を与えたものとしてもう1つ、ドラッグについても調べてみようと思います。これは何作かドラッグについて書かれた歌というのがあるので、それを中心に研究をしたいと思ってます。
そういう社会事情や物事は言語に多大な影響を与えてるはずなので、それが歌詞を通じて何かを見つけれたらいいと思います。